芒種|二十四節季七十二候

芒種 ぼうしゅ (6/5〜20頃)

 

芒種とは「稲や麦の種を植える頃」「農家の人たちがどんどん忙しくなる頃」という意味。「芒」という文字は「のぎ」と読みます。「のぎ」とは稲や麦などの穂先についている毛のことです。つまり、「芒(のぎ)」の付く作物の「種」を植える時期ということからこの時期を「芒種」と呼ぶようになったとのこと。

芒種の七十二候

螳螂生 かまきり しょうず(6/6 〜 6/10)

螳螂生(かまきり しょうず)は、二十四節気の「芒種」の初候であり、七十二候の第二十五候。

梅雨が始まりカマキリが生まれる頃いう意味。
カマキリが生まれるのは、梅雨の時期。
いつ梅雨入りするのかわからず、湿度が高く人にとってはちょっと過ごしにくい時期でもあります。
カマキリは人にとっては身近な虫ですが怖いというイメージも強い虫です。
でもカマキリがカマで獲物を狙って首を垂れている姿は、拝んでいるように見えるので別名「拝み虫」ともいうそうです。 ちなみにカマキリはその姿からヨーロッパでは予言者と呼ばれているそうですよ。

螳螂生(かまきりしょうず)の旬の野菜は「らっきょう」
らっきょうには炭水化物、カリウム、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、食物繊維などの栄養素がふんだんに 含まれています。
繊維質は意外な気もしますが実はごぼうの3倍以上もの食物繊維がるんです。
食べ方は酢漬けが一般的ですが豚肉と調理するとスタミナ回復が期待できます♬

螳螂生(かまきりしょうず)の旬の草花は「テイカカズラ」
この花には相手が死しても叶わなかった恋を追い求める悲哀のエピソードがあり、その事から花言葉は「依存」

開運アクションは「稽古始め」です。
昔から芸事の世界では、稽古始めを6月6日にすると上手になると言われているのだそうです。
現代のように気軽になんでも習い事のできるというは池ではなかったため、何かを始めるのならばそれで「身」を建てる、 「生計」を建てるという決意でしか習い事はできなかったのだそう。
そんな一つの決意を込めて、何かをはじめて見るとそれは未来においての運氣を引き寄せるチャンスともなります。

腐草為蛍 くされたるくさ ほたるとなる(6/11 〜 6/15)

腐草為蛍(くされたるくさ ほたるとなる)は、二十四節気の「芒種」の次候であり、七十二候の第二十六候。

蛍が光りだす時期という意味。
蛍は土の中でかえり羽化して枯草の下から出てきて綺麗な水辺を飛び回ります。
昔の人は枯草の腐ったものが蛍に変化して川辺や水辺を照らしていたと思っていたそうです
腐草為蛍(くされたるくさ ほたるとなる)の意味はここからきています。
蛍の幻想的な光は、儚さを感じさせ、命あるものにはすべて命の期限があることを考えさせられるようですね。

腐草為蛍(くされたるくさ ほたるとなる)の旬の野菜は「トマト」
トマトは、日本中、あちこちで育てられています。 地域によって旬の時期が違い一年を通して長い間楽しむことができる野菜です。
また最近はフルーツのように糖度の高いトマトも作られており進化する野菜なのです。
おすすめの食べ方は、冷やした上で切ってそのまま食べるのが一番♬

腐草為蛍(くされたるくさ ほたるとなる)の旬の草花は「紫陽花」
花言葉は、「移り気」

開運アクションは「今ここの風情を楽しむ」です。
この時期は、湿度が高くて過ごしにくい季節となります。
無駄に湿度が高いと何をしても体力も気力もそがれてしまいがち。
そんな時には意図して気持ちの入れ替えがとっても大事です。
浴衣でホタル観賞に出掛けてみたり、紫陽花の花を見に出掛けたり、日本ならではのこの時期の 風情を楽しんでみてはどうでしょうか?

梅子黄 うめのみきばむ(6/16 〜 6/20)

梅子黄(うめのみきばむ)は、二十四節気の「芒種」の末候であり、七十二候の第二十七候。

梅の実が熟し始める時期という意味。
梅の実が色づき始めるともう梅雨は終わりの合図。
梅の実は古来から日本人にはなくてはならないものですよね。 梅は保存食としての梅干しを始め、梅を塩につけた時にできる梅酢は調味料としても使われたりしてきました。
そしてその様子を表す言葉として「いい塩梅」というものがあります。
「塩梅」という言葉は塩と梅酢で味加減をちょうどにしたことから、ちょうど良いという意味あいを持つようになったのです。

梅子黄(うめのみきばむ)の旬の果物は「梅」
梅は、とてもすっぱい果物ですが、実はこの酸っぱさが疲労回復や殺菌力などを発揮します。
ただ、青梅には毒があるので生食はNG!!
おススメの食べ方はもちろん、梅干し!
一日一個がこれからの季節の疲労回復にお役立ちです♪

梅子黄(うめのみきばむ)の旬の草花は「スイカズラ」
半常緑のつる性植物で花は、白やオレンジ可愛い花を咲かせます。
花を吸うと蜜を吸うことができるのでそこから「吸い葛」という名前がついたのだそうです。
花言葉は「献身的な愛」

開運アクションは「静かに過ごしてみる」です。
この時期はまだ梅雨の時期。 晴れている陽のほうが少ないこの時期は何かと気分もふさぎがち。
この時期は、いわゆる梅雨の時期です。なので、雨が降ったりジメジメと今にも雨が降りそうな日が多いでしょう。
そんな日は自分の中での気持ちを落ち着かせるために、部屋でゆっくりとお茶を飲んだり、読書をしたり、ゆっくりと静かな 時間を過ごしてみるのがおすすめ。
活動することばかりが「開運」ではないのです♪