啓蟄|二十四節季七十二候

啓蟄 けいちつ (3/5〜19頃)

 

啓は「ひらく」、蟄(ちつ)は「土中で冬ごもりしている虫」の意味。だんだん暖かくなり、土の中で冬眠していた虫が、春の訪れを感じ、穴から出てくる頃。まだまだ寒い時節ですが、降る一雨ごとに気温が上がり、日差しも徐々に暖かくなってきます。春雷よく起こる時季でもあります。

啓蟄の七十二候

 

蟄虫啓戸 すごもりむしとをひらく(3/5 〜 3/9)

蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)は、二十四節気の「啓蟄」の初候であり、七十二候の第七候。 「冬ごもりしていた虫が、姿を地上に現し始める頃」という意味。

この時期、立春の後に初めてなる雷のことを「初雷」と言うことをご存じですか?
この雷は実は冬に眠っていた虫や動物たちに「春が来たから目を覚ましなさい!」という目覚ましの音♬
虫たちだけに限らず、動物たちもまた、春が来たことを感じ取って目を覚まし始めるのです。

旬の食材は「わらび」 わらびはビタミンE:活性酸素を抑えて、不飽和脂肪酸の酸化を防いでくれます。
動脈硬化や心筋梗塞など生活習慣病の予防効果があるのだそうです。
おすすめの料理法は山菜炊き込みご飯や、お浸しや天ぷらが定番♬

そして、旬の行事は「事始め」 暖かくなってきたこの時期に、農作業を始めたり、一年の営みが始まるというものです。 事始めには、お味噌汁に芋やゴボウ・大根や小豆・ニンジン・クワイ・焼き栗やこんにゃくなどをいれたものを 食べてお祝いをする風習があります。 このお汁のことを「お事汁」といいます。

開運アクションは「アクの強い山菜を食べる」
この時期アクの強い山菜は冬の間に蓄えていたパワーを蓄えてるのでその一番強いパワーを もらうことが可能と言われているんです。

黄鶯睍睆 うぐいす なく(2/9 〜 2/13)

桃始笑(ももはじめてさく)は、二十四節気の「啓蟄」の次候であり、七十二候の第八候。
「桃のつぼみがほころんで、花が咲き始める頃」という意味。
「花笑み」という言葉を知ってますか? 花が咲く事や蕾がほころぶことを意味し、また人が微笑んでいることを花にたとえたものです。
桃始笑(もも はじめて わらう)はこの花笑みからきていたりもします。 そして桃の花桃には古来から「邪気を払う力がある」とされていて、日本でも、中国でも桃の木は神聖なものとされてきました。

この時期の旬の食材は「新玉ねぎ」 一般の玉ねぎよりも水分が多く、またこの時期の玉ねぎは甘味を蓄えてみずみずしいことが一番の特徴です。
硫化アリルを含み、この成分は消化液の分泌を助け、新陳代謝をよくしてくれる働きがあります。 血をサラサラにしてくれるので、高血圧・糖尿病に効果があるのです。 おすすめの食べ方は生で食べるのがおすすめ辛味が少なく、甘みがありますので、 オニオンサラダなど春の食卓にいかがでしょうか?

桃始笑(ももはじめてさく)の旬の草花は「モモ」 「古事記」の中でイザナギノミコトが黄泉平坂で鬼を退散させたという果物は実は桃の実。 モモは邪気を払うとされているのです。 開運アクションは「桃の花を飾ったり、桃のお酒を飲む」 桃の花は邪気を払うとされています。
この時期に桃を飾ることで、 部屋の中の陰のエネルギーを外へと出してくれて陽のエネルギーを部屋に取り入れてくれます。

 

菜虫化蝶 なむし ちょうと なる(3/15~3/20)

「さなぎが羽化して、蝶に生まれ変わる頃」という意味。
寒い冬、じっと耐えていたさなぎが、春を迎えると蝶に姿を変えて空を飛び始めます。
菜虫は、アブラナ科の植物につくいわゆる「青虫」のことです。 青虫はさなぎとなって寒い冬を超え、春になって暖かくなると、きれいな蝶の姿になって花から花へと飛び回ります。
蝶の一生は卵から孵って青虫、さなぎをへて、たったの2カ月ほど。

その短い期間で精一杯生きて、時代へと子孫を残すのです。

菜虫化蝶(なむしちょうとなる)の旬の野菜は「葉ワサビ」

カリウム・カルシウム・ビタミンCなどの栄養分があり、血栓症の予防や、がんの予防効果も期待されてるのだそうです。
「葉ワサビ」のおすすめの食べ方はしょうゆ漬けにして、ご飯のお供に。 ワサビ特有のピリッとした辛味が食欲増進をはかってくれます。

菜虫化蝶(なむしちょうとなる)の旬の草花は「カタバミ」 世界中に自生する黄色い小さい花が可憐な草花です。
カタバミの花言葉に「輝く心」「喜び」というものがあります。
「輝く心」という花言葉は、昔は真鍮の仏具や鉄製の鏡をカタバミの葉を使って磨いていたことからきているのだそう。

「喜び」はキリスト教の「ハレルヤ」から由来しているのだそうですよ。
日本のみならず世界中に縁のある草花なのです。 開運アクションは「蝶を探す」 今ではあまり聞きませんが、昔、蝶は「夢見鳥(ゆめみどり)」と呼ばれていました。
短い生を生きる蝶は願いを叶える力があると信じられてきたのだそう。
夜寝る前に心を落ち着けて、願い事を心のなかで繰り返すと「夢見鳥(ゆめみどり)」が願いを叶えてくれるかもしれません。