大寒 |二十四節季七十二候

大寒 だいかん (1/20〜2/3頃)

一年間のうちで最低気温が記録される頃。寒さの中にも少しずつ春の気配を感じるようになります。「三寒四温(さんかんしおん)」の言葉の通り、寒暖を繰り返しながら徐々に暖かくなっていきます。

大寒の七十二候

款冬華 ふきのはな さく (1/20 〜 1/24)

款冬華(ふきのはな さく)は、二十四節気の「大寒」の初候であり、七十二候の第七十候。

フキノトウが顔を出し始める頃という意味。
まだまだ寒さが厳しく雪景色が広がる頃ですが、その雪の下で動植物たちは春の準備を始めています。
この頃のフキノトウは花を咲かせるという意味ではありません。 フキノトウは凍った大地を下から叩いて割るようにして芽を出すのです。 そのため別名「款冬」とも言います。
凍った大地から芽吹くフキノトウを見ると春の訪れを感じずにはいられませんね♪

款冬華(ふきのはなさく)の旬の野菜は「小松菜」
小松菜は野菜の中でもカルシムを牛乳並みに含んだ野菜です。 このカルシウムの含有量は野菜の中でもトップクラスなのだそうです。
小松菜は今では全国どこででも栽培されて食卓にもよく乗る野菜ですが実は江戸野菜の一種。
江戸時代に茎立菜を改良して生まれたのが小松菜なのだそうです。
小松菜と言えばお浸しなどが一般的ですが、ツナ缶と一緒に炒めてマヨネーズで味を整えると整えると 主役級のおかずになりますよ!

旬の草花は「ネズミモチ」
別名タマツバキとも呼ばれるネズミモチは白くて小さな花を咲かせた後に黒い小さな実をつける植物です。
なぜなぜネズミモチなのでしょうか? それはネズミモチの実がネズミのふんのように見える事と、モチノキと似ていることからネズミモチという名前で呼ばれるように なったとのことです。
花言葉は「名より実」

開運アクションは「食と睡眠を大事にする」です。
食べる事と眠ることは人にとって日常を過ごしていくためには大事なことです。
この時期はまだまだ寒い日々が続きます。 寒いというだけで人の体は体力を消耗していくのです。
春の到来の前の最後の寒さを乗り越えるために食事と睡眠をたっぷりとることが重要。
よく食べて栄養をとり、よく寝て体力の回復をはかることがこの時期の運気アップにつながります。

水沢腹堅 さわみず こおりつめる(1/25 〜 1/29)

水沢腹堅(さわみず こおりつめる)は、二十四節気の「大寒」の次候であり、七十二候の第七十一候。

沢に氷が張り詰める頃という意味。
この頃は春が目前とはいえ実は一番寒さが厳しい時期でもあります。
周りを見渡せば沢の水が凍っているところなどを見かけることができさらに冬の寒さを強く感じる時です。
季節は冬ですが、冬至を過ぎてから少しづつ長くなってきた昼の時間や、ふとした拍子に目にする植物の芽吹き、 冬眠から目覚めつつある動物の鳴き声などが春はそこまできてるのだと感じさせてくれる頃でもあります。

水沢腹堅(さわみずこおりつめる)の旬の果物は「キンカン」
黄金色の果実で、キンカンと金の冠につながることから、昔から富や幸運の象徴とされてきました。
縁起のいい果物として知られていますが、その葉実にはぎっしりと栄養素も詰まっています。
ビタミンCやその皮にはヘスペリジンやシネフリンという成分が含まれています。ヘスペリジンは血流をよくしてくれ、シネフリンは体調維持に役立ってくれるのだそうです。
おススメの食べ方はもちろん生のまま頂くですが、キンカンの甘露煮にすれば1保存できで1年を通して キンカンを楽しむことができます。

旬の草花は「蝋梅」
江戸時代の初めの頃に中国から伝わってきた梅の花。
この梅は最も寒さが厳しい頃に、美しく香りながら花を咲かせます。
美しく繊細な蝋細工のような花の姿から、「蝋梅」と名付けられました。
花言葉は「奥ゆかしさ」

開運アクションは「目的に向かって進む」です。
この時期、まだまだ冬ではありますが春はそこまできています。
あたたかい春へ向かって自分自身も春到来を迎える準備をする時期でもあります。
でも冬の寒さにやられて、春へのモチベーションがしぼみがち。
失敗や落ち込むことなどもあるかもですが、そこにとらわれずに、目的を見据えて前に進むことが運気を引き寄せる事となります。
お顔が下向きになりそうなときこそ意識して顔を上げてみてくださいね♪

鶏始乳 にわとり はじめて とやにつく(1/30 〜 2/3)

鶏始乳(にわとり はじめて とやにつく)は、二十四節気の「大寒」の末候であり、七十二候の第七十二候。

鶏が卵を産み始める頃という意味。
鶏始乳(にわとり はじめて とやにつく)は七十二候の最後の候となります。
昔は鶏は庭で放し飼いになっていました。
そのことから庭に放す鳥、庭の鳥となり「鶏」となったのだそうです。 鶏の生む卵は昔の人にとっては大事な栄養源の一つでした。
今では一年中手にはいりますが、昔は鶏が卵を産むのはこの季節だったのです。
そして鶏が卵を産むようになると春が来ることを感じていたようです。

鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)の旬の果物は「文旦」
別名ザボンとよばれ、マレー半島やインドシナが原産の果物です。
文旦はその果実だけなく、果実をつつむ分厚い皮もまた砂糖漬けにして日持ちのするお菓子としてお茶請けなどの場に 提供されたりします。
品種にもよりますが大きなものでは直径20㎝以上にもなり、重さは2キロを超えることもあるそうです。
食べ方は果実はもちろんそのまま食す、皮はあく抜きをして砂糖漬けにして食べるのがお勧めです。

旬の草花は「マンサク」
早春に咲く花は「まず咲く」ということから「マンサク」と名前が付いたのだそうです。
マンサクの花が上向きに咲くと豊作といわれ、咲かない年は凶作だと言われたようで、昔の人はこのマンサクの花を使って その年の占いをしていたようです。
マンサクの花言葉は「呪文」や「ひらめき」 開運アクションは「卵を食べる」です。

この時期は鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)のとおり、卵をぜひ食べてください。
何故なら昔から言われている鶏が初めて卵を産むのがこの時期です。
なので、寒い冬の間エネルギーを蓄えていた鶏が生む卵を食べるということは、そのエネルギーを卵ごといただくことで 自分の身に取り込むことができるのです。
ただし、ただ食べるではなく、生きている命を提供してくれた鶏へ感謝の気持ちを馳せていただくようにしてください。
このことがさらなる運気アップにつながります。