一年で最も寒さが厳しくなる時期の始まりで「寒の入」もこの頃。ますます冷え込むこの時期あたらりから寒中見舞いを出す頃となります。
芹乃栄(せりさかう)は、二十四節気の「小寒」の初候であり、七十二候の第六十七候。
せりが勢いよく生える頃という意味。
せりは春の七草の1つ。 1月7日に1年の健康を願って七草がゆの中の食材として食べますね。
ただ、実際のせりの旬は立春を過ぎた頃です。 この時期に七草の中にせりがおつじょいうするのは旧暦の合わせたものだからです。
芹乃栄(せりさかう)の頃は、実際はまだせりは生え始めなのです。
芹乃栄(せりさかう)の旬の野菜は「水菜」
食感がシャキシャキとした水菜は独特の辛味と香りがあります。
そして水菜と言えば「鍋」料理にはかかせないですよね。 実は水菜独特の辛味と香りが魚や肉の臭みを消してくれるので、鍋料理には水菜が登場するのです。
おすすめの料理はもちろん「鍋」といいたいとろですが、鍋料理では水菜は主役にはなりません。
水菜を主役にして美味しく食べるには、サラダがおすすめ。
旬の草花は「葉牡丹」
葉牡丹は原産地のヨーロッパ。
そしてヨーロッパでは実は野菜として食されています。
今では葉牡丹は観賞用ですが、日本には江戸時代の頃に入ってきて当時はやはりキャベツのように食べていたとのこと。
花言葉は「祝福」「利益」 開運アクションは「休憩をとる」
この時期はお正月休みが明け、新年のスタートダッシュが始まる頃。
新しい年に何かをやろうとして意気込むのはとても良いことなのですが、お正月休みになじんだ身体にいきなりアクションさせる のは少し負担がかかります。
まずは日常へと身体を馴らしながら休憩をうまく取り入れて調整するのが良いようです。
水泉動(しみずあたたかをふくむ)は、二十四節気の「小寒」の次候であり、七十二候の第六十八候。
凍っていた泉の水が溶けて動き始める頃という意味。
昔は酒造りや餅つきなどに使う、寒い時期の水には特別な力があるとされていました。
特に寒の入りから九日目の水は寒九の水と言われ、さらになる効果があると言われていたのです。
この頃に降る雨を寒九の雨と呼んで、雨が降れば豊作になるのだと信じられていたのです。
水泉動(しみずあたたかをふくむ)の水は実は地下水のこと。
表面は凍っている泉ですが地中の水は凍ることはなく流動的に流れているのです。
水泉動(しみずあたたかをふくむ)の旬の野菜は「春菊」
春菊は苦みや独特の癖のある野菜ですが実は生食だと苦みが気にならないかったりします。
特にこの頃の旬の春菊は生で食べると、葉も茎も柔らかくとても美味です。
さらに豊富なカロテンを含んでいるので、美容にも効果的でお勧めです。
ぜひサラダで食べてほしいとおもいます。
旬の草花は「ヒイラギ」
モクセイ科のヒイラギは秋の終わりに白い花を咲かせて、品のい甘い香りを漂わせます。
その香りに惹かれてヒイラギを見に人が近寄ってくることから、花言葉は「歓迎」と言われています。
開運アクションは「鏡開き」
この頃は鏡開きが行われます。 1月11日にこれまで神様にお供えしていた鏡餅を下げる日です。
鏡開きでは刃物は使わず、手や木づちで割っていきます。
また割るという言葉も縁起が悪いにつながり「開く」というのだそうです。
最近は大きいお餅を自宅にお供えするところも好きなくなってきましたが、昔から続いている風習をなぞらえることは その時期の運気を取り込むことに繋がります。
ぜひ、チャンスがあれば鏡開きを体験してほしいと思います。
雉始雊(きじ はじめて なく)は、二十四節気の「小寒」の末候であり、七十二候の第六十九候。
雉が一年の中で初めて鳴く頃という意味。
「雉も鳴かずば撃たれまい」ということわざを知っていますか?
オスの雉の鳴き声は自分の居場所を仲間にも外的にも知らせる合図となってしますます。
雉が鳴くのは実はオスだけ。 なぜオスだけが鳴くのか?雉のオスが鳴くのはメスに自分のことを知らせるため。
この時期は雉たちの恋の季節が始まる頃なのです。
雉始雊(きじはじめてなく)の旬の野菜は「カブ」
捨てるところがなく葉まで全部食べることができるカブ。
とっても栄養豊富な野菜ですが、栄養を余すことなく取り込むには食べ方がポイント。
葉っぱに含まれているカロテンを効率よく摂取するためには、油炒めなどがお勧めです。
旬の草花は「アオキ」
日本が原産国のアオキ。 漢字では青木と書きます。
その名の通り青々として常緑の植物。
幹から枝まで色が変わることなくきれいな緑色をしていることからその名がつけられたのだそうです。
春には花をつけ雌株にだけ真っ赤な赤い実がつきます。
アオキの花言葉は「若く美しく」「永遠の愛」
開運アクションは「冬土用を楽しむ」
この頃には、冬土用がやってきます。
土用といえば夏の土用の日を思い出しがちですが土用はそれぞれの季節ごとにやってくるのです。
土用は次の季節の準備をする期間なので冬の土用には春の準備をすることになります。
夏の土用には「う」のつくものを食べるとよいでしたね。
冬の土用にはこれといって食べるものはないのですが、 ひとつだけ土いじりをしてはダメという風にいわれています。
この時期に土をいじると土の神さまの怒りをかうと言われていたんです。
その季節ごとの土用の意味を知り楽しみながら暦を過ごすことで自然の五行のエネルギーを取り込むことができるんです。