大雪 |二十四節季七十二候

大雪 たいせつ (12/7〜21頃)

大雪とは、雪が盛んに降りだす頃という意味で、本格的な冬が始まる頃です。山のすっかり雪をかぶり、平地でm雪が降り積もる時期。

大雪の七十二候

閉塞成冬 そら さむく ふゆとなる (12/7 〜 12/11)

閉塞成冬(そら さむく ふゆとなる)は、二十四節気の「大雪」の末候であり、七十二候の第六十一候。

重く広がる灰色の空に万物が塞がれ冬が訪れる頃という意味。
この頃になると本格的に真冬が訪れ、空は雲で厚く閉ざされてしまいます。
山々では動物たちが冬眠にはいり、各地ではもう雪が降り積もっているところも出てきます。
日に日に寒さが厳しくなり、外に出ることが億劫になってきますが、雪景色や雪遊びなど この時期ならではの遊びや景色も楽しむことができます。

閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)の旬の野菜は「大根」
大根は葉も根も食べられる野菜。
様々な栄養素が含まれている大根は胃腸の働きを整えたり、発がん性物質を解毒してくれたり、 大腸がんを予防してくれたり、 せきやのどの痛みの緩和などに、風邪予防や初期の風邪症状に対しても効果を発揮してくれます。
おすすめの食べ方は生で食べるころ。 大根おろしをはじめ、刺身のツマやサラダなど工夫して食してみてくださいね。

旬の草花は「プリムラ」
寒さに強く冬にたくさんの花をつける植物です。
ピンクや白、黄色、紫などたくさんの色があり花の形も様々、寒いこの時期には目を楽しませてくれます。
花言葉は「青春のはじめ」「あなたなしではいられない」

開運アクションは「お歳暮を贈ってみる」です。
日本には年末が近付くとお歳暮を贈る慣習があります。
歳暮とは年の暮れという意味。 1年が終わるという時期に、贈り物をすることで1年の感謝を伝えることが目的です。
ここでいう「お歳暮を贈ってみる」は格式ばった仰々しいものを贈るという意味ではなく、日ごろからお世話になっている 方々へ感謝の意味を伝える意味でちょっとしたものを贈ってみましょうという意味。
お世話になった人への感謝を行動にすることで運気アップにもつながります。

熊蟄穴 くま あなに こもる(12/12 〜 12/16)

熊蟄穴(くま あなに こもる)は、二十四節気の「大雪」の次候であり、七十二候の第六十二候。

熊が冬眠のために巣穴に入る時期という意味。
冬眠というと冬の間は活動せずにずっと眠っていると思いがちですが、熊の冬眠というのは文字通りではありません。
熊の眠りは浅く、冬眠期間にも目が覚めて活動することもあるのです。
そして人もまた、この時期は冬は家の中にこもりがちになります。
寒い時期外に出ることも控えて家の中での生活が中心になることを昔冬ごもりと言っていました。
昔は命あるものは人・動物・植物すべてが冬は活動をやめて冬ごもりしていると考えられていたのです。

熊蟄穴(くまあなにこもる)の旬の野菜は「ねぎ」
ねぎの原産地は中国西部・シベリアでユリ科ネギ属に分類される野菜。
ねぎには様々な薬効があるといわれています。 例えば、ネギとしょうが煎じて飲むと発汗・解熱効果があり、 刻んだねぎをキッチンペーパーに包み枕元に置くと、よく眠れるようになると言われ不眠症改善にも役立ちます。
おすすめの食べ方は薬味。
ねぎはとても使い勝手のいい野菜です。
いろんな料理の香りづけやアクセントとして取り入れてくださいね。

旬の草花は「南天」
南天は「難を転じる」に通ずることから、縁起が良い植物といわれています。
熊蟄穴(くま あなに こもる)の時期に真っ赤な可愛い実をつけます。
花言葉は初夏に白い花を咲かせた南天が冬に真っ赤な実を実らせる様子から「私の愛は増すばかり」

開運アクションは「掃除をする」です。
熊蟄穴(くまあなにこもる)の時期になると昔から大掃除が開始されます。
年末の時期、新しく迎える年に新しい気持ちの良い気で始めるための準備とも言えます。
特に普段は見逃しがちな場所や、掃除の手が届かない高い所などを重点的に掃除することで、 自分自身の運気アップにもつながります。

鱖魚群 さけのうお むらがる(12/17 〜 12/21)

鱖魚群(さけのうお むらがる)は、二十四節気の「大雪」の末候であり、七十二候の第六十三候。

鮭が群をなして川を上る頃という意味。
この時期になる鮭の魚群が川を上る風景を目にします。
鮭の一生は冬に川の上流で孵化し、雪解けと一緒に生まれた川を下って海にでるのです。
そのあとはほとんどの期間を海で過ごし産卵期になると自分の生まれた川へと帰ってきて さかのぼり、産卵を迎えます。
その時期がちょうど冬のこの時期にあたることから、二十四節季ではこの時期を鱖魚群(さけのうおむらがる)と呼ぶのです。

鱖魚群(さけのうおむらがる)の旬の野菜は「にら」
にらは野菜として私たちの食卓に上る馴染み深い食材ですが、 古くから食べられており、古事記や万葉集では「みら」という風に呼ばれています。
「みら」がいつの間にか「にら」と呼ばれるようになり今に至るようです。
にらは漢方薬としても使われ栄養をたっぷり含んでいます。
漢方として使われる時には、冷え性の緩和や整腸剤として使われます。
にらの調理法はあまり火を通しすぎないこと。
にらの栄養分の中のひとつアリシンは揮発性なので、火を通し過ぎると減少してしまうからです。

旬の草花は「シャコバサボテン」
シャコのような形をしているちょっと変わった形状のサボテンです。
葉のように見える平たい部分は実は茎で、鮮やかな色の花が咲きます。
海外ではクリスマスの時期に花を咲かせることからクリスマスカクタスと呼ばれています。
花言葉は「一時の美」「美しい眺め」

開運アクションは「忘年会に参加する」です。
この時期になると会社や友人たち忘年会が催されます。
この忘年会は昔からあったようで、昔は「年忘れ」と言われていたようです。
厳しい冬を超え、春夏秋と無事に1年間を過ごした苦労をお互いに労い忘れ、そして新しい気持ちで 新年を迎えるために宴を催していたのです。
現代も同じく、1年を共に過ごした仲間と一緒に嫌なこと苦労したことは宴で全部忘れて新しい気持ちで新年への 準備をすることで運気アップを挙げることができます。