立春|二十四節季七十二候

小雪 しょうせつ (11/22〜12/6頃)

わずかな雪が降る頃という意味です。この頃になると山にうっすらと雪化粧した姿ががみられる時期となります。しかし見られる雪はさほど多くないことからこの時期を小雪と言います。

小雪の七十二候

虹蔵不見 にじ かくれて みえず (11/22 〜 11/26)

虹蔵不見(にじ かくれて みえず)は、二十四節気の「小雪」の初候であり、七十二候の第五十八候。

虹を見かけることが少なくなってくる頃という意味。
この頃の「小雪」は、雨が雪に変わる頃を言います。
虹は雨が降ることで現れるものなので、雨が雪変わってしまうと虹を見ることができなくなるということなのです。
夏のような大雨ではなく、しっとりした小粒の小雨でも実は虹を見ることがあります。
しかし雨粒が小さくなってくるとはっきりとした色彩の虹ではなく薄くぼんやりとしたものになるのです。
そんな虹を白虹や霧虹と呼びます。 この時期はそんなあいまいな美しさを楽しむ時期でもあります。

虹蔵不見(にじかくれてみえず)の旬の果物は「レモン」
さわやかな酸味がたっぷりのレモンには、ビタミンCやクエン酸が豊富。
これらは疲労物質である血中の乳酸を分解してくれるため、疲労回復の効果があります。
よくスポーツの途中でレモンの砂糖漬けなどを食べたことはないですか?
そしてさらに、レモンは食用としてだけでなくその皮にもクエン酸が含まれていて水垢を落とす効果もあるんです。 食せて天然素材のクリーナーとしても活躍する万能食材ですね。

旬の草花は「野茨」
野茨はバラ科の植物です。 バラの中でも生命力が強く丈夫なのが特徴。
虹蔵不見(にじかくれてみえず)の頃に赤い実をつけ、この実は生薬や化粧品として利用されるのだそうです。
野茨の花言葉は「上品な美しさ」「才能」

開運アクションは「旬の食材を頂く」です。
この時期は冬を乗り切るための準備期間。
だからこそこの時期に頂くものは、冬を乗り切るための力となります。
その時期のパワーを自分の体内に取り込むには旬の食材を美味しくいただくのが一番効果的です。

朔風払葉 きたかぜ このはを はらう(11/27 〜 12/1)

朔風払葉(きたかぜ このはを はらう)は、二十四節気の「小雪」の次候であり、七十二候の第五十九候。

北風が吹き木の葉を落とす頃という意味。
朔風払葉の「朔」朔は北の事。なので「朔風」とは北風のことです。
この頃に吹く風は冷たい北風をはらんでいて、呼び名も色々です。
空っ風、木枯らしなどこの時期の風は私たちに馴染み深い名で表現されています。
それだけこの時期は日本人にとっては季節を知るために必要なことだったという事なのかもですね。

朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)の旬の野菜は「白菜」
白菜は冬の風邪予防や免疫力アップに効果的な栄養素を含んだ野菜。
古代中国北部で生まれ、日本に伝わったのは日清戦争の頃なのだそうです。
おすすめの食べ方は白菜のビタミンCを無駄にしないように、そのものを食べることのできる料理法がお勧め。
それはこの時期にぴったりの鍋料理です。
汁ごと食べて白菜の栄養素をまるっと取り込んで下さいね♪

旬の草花は「やつで」
八つの指がある手のように見えることから、やつでと言われています。
秋から冬に小さくて可憐な白い花を咲かせます。
別名、テングノウチワとも呼ばれ、その葉は厄除けとしてもつかわれたりします。
やつでの花言葉には、分別・健康・親しみ。

開運アクションは「身なりを整える」です。
朔風払葉(きたかぜ このはを はらう)の頃はその通り木枯らしが吹く時期です。
冷たい風は木の葉を落としてしまいますが、同様に道行人たちにもその北風は吹き付けてきます。 寒い北風から自分の体を守るために、身なりを整えて健康管理を十分に気を付けことが運気アップにつながりますよ♪

橘始黄 たちばな はじめて きばむ(12/2 〜 12/6)

橘始黄(たちばな はじめて きばむ)は、二十四節気の「小雪」の末候であり、七十二候の第六十候。

橘の実が黄色く色づく頃という意味。
橘は古くから日本に自生していた、日本国内の柑橘系で唯一の野生種の事。
古事記や日本書紀の中に登場しており、不老不死の実と書かれています。
さらにかぐや姫が求婚した殿方に要求した贈り物の中にも橘の実が登場しています。
それだけ古代の日本では特別なものとして認識されていのでしょう。
橘は、冬でも葉が落ちることなく青々として、さらには黄色い鮮やかな実をつけるため昔は みかんを橘と呼んでいたのだそうです。

橘始黄(たちばなはじめてきばむ)の旬の野菜は「セロリ」
ビタミンC、B群、ミネラル、食物繊維を含んだ栄養価がとっても高いセロリ。
特に葉の部分にはカロテンがたっぷりと含まれています。
別名、清正人参と呼ばれているのは朝鮮へ出兵した加藤清正が持ち帰ったからだそうです。
おすすめの食べ方は鶏肉との組み合わせ。 鶏肉と一緒に調理することでスタミナを強化してくれ滋養強壮効果が期待できるそうですよ♪

旬の草花は「カラマツ」
日本の針葉樹の中ではカラマツは唯一の落葉性の高木で、日本の固有種。
成長すると幹の太さは1mにも達するのだそうです。
平地では見かけることはなく山岳地帯に生えていることが多い植物。
カラマツの花言葉は大胆・豪放・勇敢。

開運アクションは「みかん(橘)を食べる」です。
橘始黄(たちばな はじめて きばむ)の頃はぜひ、橘(みかん)を食してください。
その時期の旬を食べることは直接、その時期のパワーを身の内に取り込むことに繋がります。
みかんのさわやかな香りと甘さをぜひ堪能して、運気アップのエネルギーに変えてほしいなって思います。