寒露とは、晩夏から初秋にかけて野草に宿る冷たい露のこと。秋の長雨が終わり、本格的な秋の始まりになります。この頃になると五穀の収穫もたけなわで、農家では繁忙となります。露が冷たい空気と接し、霜に変わる直前で、紅葉が濃くなり、燕などの夏鳥と雁などの冬鳥が入れ替わる時期。
鴻雁来(こうがん きたる)は、二十四節気の「寒露」の初候であり、七十二候の第四十九候。
渡り鳥である雁が北の国から飛んでくる頃という意味。
昔は雁は日本中どこにでも飛んでいました。
その雁の訪れる季節がやってくることで、昔は秋の暮れ、晩秋が来たんだなと感じていたようです。
この七十二候の中には雁が渡ってくる鴻雁来と、雁が帰って行く鴻雁北という候があります。
雁は寒い場所を求めて渡る渡り鳥であり、 雁がやってきて、帰っていくことで昔の日本人にとっては季節の移り変わりや変化を知るのに とても重要なことだったと言えます。
鴻雁来(こうがんきたる)の旬の野菜は「しめじ」
しめじには旨味成分であるグルタミン酸がたくさん含まれています。
しめじを入れることで、その旨味成分が大活躍してどんな料理もご馳走になりえます。
秋になるとキノコ鍋が食べたくなるのもこのためかもしれませんね。
おすすめの調理法はしめじ炊き込みご飯。 簡単に作れて食欲増進間違いなしです!
旬の草花は「ななかまど」
真っ赤な実が美しいナナカマド。 名前の由来をしってますか?
ナナカマドはそれ自体がとても燃えにくい植物なのだそうで、7回かまどにくべても全部燃え尽きてしまわない ことからナナカマドという名前がついたのだそうです。
開運アクションは「外にでてアクションする」です。
こ時期は、あと少ししたら冬支度を始める頃。
少し肌寒くなってきた分、外にでて運動してみたり、出かけてみたりと何かとアクションを起こしてみるのに 最適な時期です。
運気アップにはじっとしているよりも、アクティブに動いて見ることを意識するのがお勧めです。
菊花開(きくのはなひらく)は、二十四節気の「寒露」の次候であり、七十二候の第五十候。
その名の通り菊の花が咲き始める頃という意味。
この時期は旧暦では九月九日頃を指しています。
九月九日といえば、重陽の節句。重陽の節句には菊が欠かせませんね。 現代では重陽の節句を祝うことは少なくなりましたが、昔は長寿を祈願して菊を飾ったり、菊酒を飲んだりと、 「菊の節句」として盛大にお祝いしていたのです。
先の9月の重陽を逃した方はこの時期に昔の人の恩恵を受けて菊の花で重陽の節句を祝ってみませんか?
菊花開(きくのはなひらく)の旬の果物は「栗」
炭水化物豊富な高エネルギー食品のため、古くは古代縄文時代から日本人に食べられてき木の実。
食物繊維・葉酸が含まれており、肌荒れ防止や美肌効果が期待できるうえに、渋皮のタンニンには コレステロール値低下や糖尿病の予防に役立つとされています。
固い鬼皮には難航しますが、その下に隠れている実はほっこり甘くて秋の恵みを感じますよね。
おすすめの調理法は渋皮ごと食せる渋皮煮。
旬の草花はもちろん「菊」の花。
菊は日本人にとって特別な花です。皇室の紋としても定められていますよね。
もともとは2000年以上前から中国で栽培されており、日本では平安時代頃から栽培されはじめ、 薬用や食用として親しまれてきた植物です。
菊の花言葉は高貴・高潔・高尚。
開運アクションは「菊を愛でる」です。
この時期の運気アップのキーポイントはやはり「菊」 春は桜を愛でるように、この時期は「菊」を愛でてみてください。
菊の花をお部屋に飾ってみたり、菊の花びらを使う菊枕や菊風呂などもお勧め。
また、菊には解毒作用がありますので、食用菊などを食べることで体の中のデトックスも期待できます。
蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)は、二十四節気の「寒露」の末候であり、七十二候の第五十一候。
秋の虫達がが戸口で鳴きはじめる季節の頃という意味。
この蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)の蟋蟀には諸説あります。 明治時代の略本歴では「きりぎりす」と読みますが、江戸時代の貞享暦では「こおろぎ」と読んでいるのです。
私たちのイメージではきりぎりすというと夏のイメージではないでしょうか?
そう考えるとこの蟋蟀在戸(きりぎりす とにあり)の「蟋蟀」というのは実はこおろぎのことかもしれません。
こんなふうに諸説あることから、この時期の蟋蟀在戸(きりぎりす とにあり)の「蟋蟀」は特定の虫のことではなく 秋に戸口でなく秋の虫全般のことを指すようになりました。
蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)の旬の果物は「柿」
昔から医者いらずといわれるほど、柿には栄養が豊富に詰まっています。 柿はその実だけでなく柿の葉やヘタを煎じたものまで薬効があり捨てるとこのない果物なのです。
おススメの食べ方はみずみずしい果実をそのまま頂く!です♬
ただし、渋柿の場合は干し柿にして渋みを抜いてから食するとこちらもまた絶品なのです。
旬の草花は「リンドウ」
リンドウは竜胆と書きます。 この花は古くから薬草として用いられてきました。
竜の胆に匹敵するほどの苦さがこの薬草にはあるので、そこから竜胆と書いてリンドウとなったのです。
リンドウの花言葉は「悲しんでいるあなたを愛する」
開運アクションは「秋の夜長を楽しむ」です。
虫たちの声が聞こえ始めたこの時期は1年の中で一番過ごしやすい時期です。
この過ごしやすい時期の夜を何もしないでただぼーっと過ごすのはとてもったいない事。
秋の夜長を楽しむために、虫たちの声に耳をすましたり、月を愛でたり…秋風を感じるなど、 普段は見逃しがちなほんの小さな特別なことに目や耳をすませてみてくださいね。