秋分|二十四節季七十二候

秋分 しゅうぶん (9/23〜10/7頃)

 

「秋分の日」は、二十四節気の秋分に入る日のことを言います。
太陽が真東から昇って真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ同じになる日で、彼岸の中日。
この日は国民の祝日に関する法律で「祖先をうやまい、なくなった人をしのぶ」という趣旨で祝日となっています。お彼岸にお墓参りをする風習を踏まえているためです。

秋分の七十二候

雷乃収声 かみなりすなわちこえをおさむ (9/23 〜 9/27)

雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)は、二十四節気の「秋分」の初候であり、七十二候の第四十六候。

雷乃収声は、雷が鳴らなくなる頃という意味。
夏の夕立につきものの雷。 季節が変わりこの雷と夕立も起きることがなくなり秋がさらに深まってきました。
ところで雷、稲妻は稲の夫という意味って知ってましたか?
実は昔は「妻」も「夫」も「つま」と読んでいたのです。
そこから、雷が稲穂を実らせる(はらませる)と思われていたことから「稲の夫」で「いなづま」と 呼ぶようになったのだそうです。

雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)の旬の野菜は「松茸」
松茸はその香の高ささから日本では高級食材となっています。
香りの成分であるマツタケオール。 このマツタケオールは食欲を増進させるとともに、がん予防なども効果もあるとされています。
旬のモノですがそのお値段を考えると家計には優しくはないですが、マツタケご飯などが この時期はとてもおすすめです。

旬の草花は「萩」
萩は秋の七草の中のひとつ。 みんな知っているようで知らないことは春の七草は食べれるのですが、秋の七草は食べることのできない ものばかり。
食べるよりも見て楽しむ七草ともいえます。
花言葉は「内気な愛情」

開運アクションは「秋の土用」を過ごすです。
秋の土用は夏の疲れを取り、冬に備える時。
夏の土用には「う」のつくものを食べましたが秋の土用のキーワードは「青」と「た」 青いものを食べると良いと言われていますが、青い食べ物って?となりがちですよね。
青が付くもの、おすすめは青魚。 とくにこの時期はサンマが脂がのってとても美味しい時期です。
そして「た」のつく食べ物であれば例えば大根や玉ねぎ、大根のすりおろしにサンマは 最強の組み合わせですね♪

蟄虫坏戸 むしかくれてとをふさぐ(9/28 〜 10/2)

蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)は、二十四節気の「秋分」の次候であり、七十二候の第四十七候。

虫が冬支度を始める時期という意味。
この時期は秋の頃、冬支度をするにはまだまだ早いと思いがちですが、 実は虫などの生き物は一足先に冬支度を始めるのです。
冬には活動を停止して眠りにはいる冬眠をする生き物もいます。
その中でも特に蛇は春の彼岸に冬眠から目覚め、秋の彼岸頃には冬眠はじめると伝えられてきました。 そのため秋の彼岸を過ぎてからも冬眠せずにいる蛇を「穴惑い」の蛇と呼んでいたようです。
これは入るべき冬眠する自分の巣穴を忘れてしまったという意味だそうです。

蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)の旬の野菜は「里芋」
里芋は、カリウムと食物繊維がたくさん含まれているので体脂肪や生活習慣病が気になる人におすすめの 食材。
ぬめぬめすることから調理がしにくいですが、消化を促進してくれるので食欲の秋には もってこいですね。
お勧めの調理法は里芋煮っころがし。日本人にはなじみの深いお料理です。

旬の草花は「金木犀」
この花の香りをかぐと秋になったなと感じます。
この花は九里先まで良い香りがすると言われていたため、九里香という別名があります。
金木犀の花言葉は、「志の高い人」

開運アクションは「冬支度を始める」です。
この時期は、秋から冬へと季節が深まっていく時期。
日中は薄着でいても日が陰ったり、夜になると肌寒さを感じてしまいます。
こんなふうに冬の到来を肌感覚で感じる時期である分、体調を万全にたもつためにも冬が来る準備を ココロと身体で始めておくのがお勧めなのです。

水始涸 みずはじめてかる(10/3 〜 10/7)

水始涸(みずはじめてかる)は、二十四節気の「秋分」の末候であり、七十二候の第四十八候。

田んぼから水を抜いて稲刈りに備える頃という意味。
夏に花を咲かせた稲はだんだんと、頭を垂れる金色の稲穂に代わってきます。
青々とした田んぼが一面金色に染まる様は秋の深まりを教えてくれますね。
この田んぼに実った稲穂が風に揺れるさまは、海の波に喩えられたりして、 「穂波」や「稲の波」「稲穂波」などとも言われて、季語にもなっています。
日本列島の全国各地の田んぼは南から順番に収穫の時期を迎えて、私たちの食卓にも徐々に美味しい秋の 生命力を宿した新米がお目見えいたしますね。

水始涸(みずはじめてかる)の旬の果物は「銀杏」
銀杏といえば茶碗蒸しにはつきもの。
外側の固い殻から予想もつないようなきれいなヒスイ色の実をもっています。
カロテン、ビタミンC、ビタミンB1、カリウムなどを含んでいるの、風邪予防に良いとされていますが 食べ過ぎには気を付けたい食材です。

旬の草花は「犬蓼」
別名「赤の飯」と呼ばれる犬蓼。 その薄紅色の小さなつぶつぶの花がご飯のようにみえたからのようです。
蓼というと本来は柳蓼を思い浮かべます。
その柳蓼と違い食べることができないので役立たずという意味合いから犬蓼と呼ばれるようになったのだとか…。
犬蓼の花言葉は、「あなたのお役に立ちたい」

開運アクションは「感謝をする」です。
この時期は、実りの秋を感じる頃。 昔は実りをもたらすために大事に大事に食物を育ててきました。
その自然からの恵みの実りに感謝して食材をありがたくいただくことは、自分自身の内側にも 感謝を伝えることにつながります。
普段当たり前のことのように頂いている実りに感謝の目をむけてみましょう。