立秋|二十四節季七十二候

立秋 りっしゅう (8/8〜22頃)

 

立秋は秋の始まりの事。
夏の暑さが極まり、秋に向け季節が移り変わり始める日という意味。
暦のうえでは立秋の翌日からは秋が始まり、それまでの夏の暑さの名残を「残暑」と呼ぶようになります。

立秋の七十二候

涼風至 すずかぜいたる (8/8 〜 8/12)

涼風至(すづかぜいたる)、二十四節気の「立秋」の初候であり、七十二候の第三十七候。

涼しい風が吹き始め秋を感じ始める時期という意味。
この時期は、現実的にみればまだまだ暑さが最高潮で夏の盛りというような時期です。
ですが旧暦でいえば秋に入っているということになります。
日中の最中、外にでれば太陽の陽ざしの強さや暑さに「秋」なんてとんでもない!と思いがちですが よくよく五感を研ぎすませてみれば、吹く風にほのかに涼しさを感じたり、虫の鳴き声や 空の様子などがちょっとだけ様相が変わっていくのを感じることができるハズです。

涼風至(すづかぜいたる)の旬の果物は「桃」
桃は魔よけや長寿の果実としての言い伝えがあります。
血圧を下げる効果のあるカリウムやコレステロールの上昇を抑えるナイアシンを含んでいるので、老化防止の ためにも食したい果物ですね。
おすすめの食べ方は、そのまま食べることです。
みずみずしくて甘い果汁を楽しんでみて欲しいと思います。

旬の草花は「なでしこ」
上品で可愛いピンク色の花ですが、日本女性を形容するときの「大和撫子」はこのお花からきています。
なでしこは夏から秋にかけてずっと咲いていることから「常夏」という別名もあります。
なでしこの花言葉は、「無邪気」

開運アクションは「普段通りに」です。
涼風至の時期は、まだまだ夏の盛りのような暑さですが、日常のふとしたあちこちに秋の気配を感じ始めます。
でもその秋の気配はほんとうにわずかで、よくよく五感を開いてなければ見逃してしまいがち。
そして、この時期は夏から秋に移り変わるときもであり、体温の調整などが知らず知らずに とりずらくもなります。
カラダが無意識のうちに疲れてしまう時期でもあるので、普段通りの規則正しい生活を意識して、 体調を整えて秋を迎えて欲しいなと思います。

寒蝉鳴 ひぐらしなく(8/13 〜 8/17)

寒蝉鳴(ひぐらしなく)、二十四節気の「立秋」の次候であり、七十二候の第三十八候。

この時期はひぐらしが鳴き、夏の終わりが訪れる頃という意味。
この時期のひぐらしの鳴く声を聞いて、秋がもうきたのかなって感じる方も多いかもしれません。
うるさかったセミの声もだんだん少なくなり、空を見上げれば雲が遠く、 今までの雰囲気と違う空にも秋の気配を感じるのです。
セミは、生のほとんどを地中で過ごしてやっと地上に出たと思えばあっという間に死んでしまいます。
夏もまた、瞬きの間のようにあっという間に過ぎてしまう、セミの一生はそんな夏を象徴して いるかのようですね

寒蝉鳴(ひぐらしなく)の旬の野菜は「なす」
なすは、体を冷やす野菜と言われている暑い時期にぴったりの夏野菜です。
実は、実よりも皮の方が大事な栄養素が含まれているって知ってましたか?
おすすめの調理法は揚げる、炒める、漬物にするなど皮ごと食べるです♬

旬の草花は「ほおずき」
漢字で書くと鬼灯。
見た目が提灯のような袋の中にはきれいな橙色のまんまるい実が入っています。
実はあの朱色の袋は、花が終わった後のガクなのだそう。
ほおずきの花言葉は、「半信半疑」

開運アクションは「ご先祖様を思い出す」です。
この時期はひぐらしというセミの声がなんとなく夏の終わりを知らせてくれているような気がします。
あっというまに秋に移り行くこの時期は新暦のお盆の時期。
ご先祖様を迎えたり、送ったりする中で自分のルーツでもあるご先祖様に思いを馳せてみてはどうでしょうか?

蒙霧升降 ふかききりまとう(8/18 〜 8/22)

蒙霧升降(ふかききりまとう)、二十四節気の「立秋」の末候であり、七十二候の第三十九候。

文字通り深い霧に覆われる時期という意味。
暑かった夏が終わり、少しずつ肌寒さを感じる頃になります。
日常で霧が立ち込めると、交通の便などが乱れたりして支障をきたしてしまうようについ思いがちですが、 昔の人は朝の霧、夜の霧にそれぞれ思いを馳せていたようです。
夜の霧はしんとして静けさをもたらし、朝方の陽差しと共に晴れ渡る霧は人も自然もすべての 靄を一掃して浄化してくれているかのように思っていたのかもしれません。

蒙霧升降(ふかききりまとう)の旬の野菜は「新しょうが」
新しょうがは、普通のしょうがに比べると辛味も和らぎすっきりとした香りがします。
生姜は、血行をよくす働きがあり、身体を温めてくれるので、季節の変わり目の体調を崩しやすい時期や、 冷え性の女性にはとてもぴったりな野菜です。
おすすめはジンジャーミルクティー。
紅茶とミルクと一緒に煮だしてスパイシーで上品な味を楽しんでみてください。

旬の草花は「おしろい花」
昔はこの花の種を割って詰まっている白い粉をおしろいとして使っていたため、名前がおしろい花と いわれています♬
別名が「夕化粧」ともいいます。
花言葉は「しめやかな愛情」

開運アクションは「暑気払い」です。
この時期は夏が終わり秋に移り変わる季節の変わり目。
真夏の盛り時期よりも、季節が移ろうこんな時期に体調をくずしてばててしまいがちのです。
なのでこの時期にぴったりな体を冷やしてくれる夏野菜などを食べて暑気払いをしながら、健康的に 次の季節を迎えたいものですね♪
涼風至の時期は、まだまだ夏の盛りのような暑さですが、日常のふとしたあちこちに秋の気配を感じ始めます。
でもその秋の気配はほんとうにわずかで、よくよく五感を開いてなければ見逃してしまいがち。 そして、この時期は夏から秋に移り変わるときもであり、体温の調整などが知らず知らずに とりずらくもなります。
カラダが無意識のうちに疲れてしまう時期でもあるので、普段通りの規則正しい生活を意識して、 体調を整えて秋を迎えて欲しいなと思います。